ロンドン生活&音楽日記 vol.6

  • 2008.10.07 Tuesday
  • 22:27
* この日記は2006年6月から2007年9月に帰国までの15ヶ月間、Mihoが、Londonを拠点に音楽活動していたときに書いたものです。vol.1からお読み下さいね!

ーーーーーーーーーーーーーー*

2006年08月01日00:08
いろいろなことがあったけど7月に入りだしてからは、やっと音楽方面での展開が始まるのであった!

【生活の中から生まれるもの、、、】


7月7日(金)今日からDevon にあるNewton Abbot という町で開催されるQUEST 2006( Natsural & Health Show)に行く.6、7年前から知り合ったNigel&Carolynのカップルミュージシャンがゲストチケットをくれた。彼らはDartmoorという国立公園の真ん中に何百年前の牛小屋などを改造したりして住んで居る。なんとオリジナルストーンサークルもしきないの作っちゃったりRuundhouse といわれる古代のみんなが祈るために集まる家を復元しちゃったり、、、やることがとにかく大きい。

これが,友人達と力を合わせ復元したラウンドハウス

そしていい仲間を本当に持っている。彼らの敷地内には湧き水が流れ、手入れの行き届いた庭。色んな場所にお休みどころがあったり、小川の先には、Buddha(大仏様)が備えてあったり、、、古代のPagan信仰(自然崇拝の信仰)の、お守りやお祈りの場所なんかもつくったりして、、。とにかく生活を基盤に素晴らしい音楽とインディアンフルート&ドラムなどを作ったり、ワークショップも開いたりしている。かなりその生活や基本的な考えは、私達がこれから山梨の森で手作りで建てている家を中心に、やって行きたいこととかなりシンクロしている。

彼らの音楽はそういう生活の中から生まれてきている偽りのないサウンド。

Nigelの家の庭Cat(女性)とDog!


Nigelの彫った木のマスクが点々と庭に立ててある

さて、今回は7日から10日まで彼らの離れの家のコテージと会場を行ったりきたりしながら、他の出演者ミュージシャンと一緒に生活をするのであったが、、、
みんな、疲れてる。特にLondonから来ているミュージシャン達の顔色の悪いこと!
忙しすぎるスケジュールを縫って登場した彼ら、6年前にもやっぱりこのイベントで出会っているのだけれど、前よりさらに具合悪そう。
今回、自分もLondonに住み始めて思ったけど、もう都会だけの時代は完全に終わってる。いいミュージシャン達もドンドン都会を離れ始め田舎に住みだしているけど、ここ、イギリスも同じ.結構London離れがはじまってる。生活から音楽がにじみ出てくるとしたら、、、??
私のほうはというと、とにかく新しいミュージシャンにまた出会える!!という期待に胸を膨らませていたのであったが、、そのとうり、新しく出会った女性シンガーと私でペアを組んでコテージを行ったりきたりしたり、彼女のCDを私が売る手伝いをしたりすることになった。彼女の名前は ’’CAT''。今までに会ったことのないくらい、、、、、’’ずっと不機嫌な女性’’だった。そしてもちろん忙しい町、Londonに住んでいる。最初CATと会ったときは、すべてが乱暴な感じにそしてフェスティバル中、いつも怒っているし、ちょっと大変になると、どかどかと足音を立てて、’’MIHO-行くわよっ!!’’といって、帰ってしまったり。。周りのスタッフにも、きつく当たっていたり、、。みんな首を傾げたりしていた。私はどうしてこんな人がミュージシャンなんだろう、、て不思議になってしまった。いったい、どんな歌を歌うんだろう。


彼女のステージの時間になった。相変わらず人をかなりこき使って,なんかわたし彼女の召使みたいなかんじ、、。
CDを丁寧に並べていると、彼女の歌声がステージから聞こえ始めた。

すごい声。。大地のような、悲しみのあるそして、ミステリアスな、、、なんか魔女みたいな感じもする。でもやさしい。すごく繊細、。。


CATのステージはすごかった。私のほうは、早いとこCD ならべて1曲聴いたらささっとこの場所を出てしまおう!なんて考えてたのに、、。もうすっかり釘づけ。
結局最後までじーっと聴いてしまった。

Catは優しい女性なんだな、ほんとは、、。


Quest2006のステージの様子

【初日からフェスティバル最後の日へ、】

Cat は、初日からイライラと苦情をあれこれとブイブイ飛ばし、1日、2日、、とコンサートをするのであった。私はその2日間、行きも帰りも彼女の車に乗って帰らなくてはいけなかったので、結構きつかった。いらいらと怒りの波動がこっちまで飛んできそうで。。ところが、フェステイバル最後の日、異変が起こった。

フェステイバル最後の日、遠くamazonから、今回生まれて初めてジャングルをでて、イギリスに来たネイティブのミュージシャンたちが、最後のコンサートを彩った。彼らがわざわざ来たのには訳がある。実は森林破壊がものすごく広がっていて、もう政府はお金のために森林をどんどん手放してしまうし、彼らが住めるところがなくなってきてしまっているのである。それを訴えるためにNGOも協力して今回いろいろなところで真実を知ってもらおう!ということにもなっている。たくさんの羽をつけ、上半身裸で、歌い踊る彼らは、まだ民俗音楽が’’Show化’’されていない、本当の素朴なそして力強い歌声、踊りを見せてくれた。今、なかなかこういう生活の中から湧き上がる歌や踊りを見ることは少ない。すごいうまいミュージシャシャンやダンサーはもちろんたくさんいる。そういう彼らは本当に一流のミュージシャンだと思う。でも、この、Amazonからきた家族ぐるみのミュージシャンはちょっと、訳がちがう。長老は現役メディスンマン。
まったく観客受けとかねらってないんだよなー。声を出したときの危うい感じがなおさらいい。人それぞれの意見だけど、この演奏、が素人くさいっていってた人もいたけど、私にはすごいショックを受けるような演奏だった。

アマゾンから来たミュージシャン達

そして、楽屋に行くと、、、。あのCatがもうにこにこではないかー!興奮している。
Amazonのミュージシャンのマネージャーらしき人が言った。

’’彼らはいつも、どんなときでもハッピーなのさ。。僕がこのツアーを一緒についてまわってからと言うもの。いつでもハッピーな彼らを見てすごいと思う。’’

そういっているそばから彼らはおどけて私が彼らに見せにに行ったフィリピンのカリンガ族の竹笛を取って3人で合奏し始めた。(彼らもまったく同じ楽器をステージでつかっていたのであーる!楽器も国境こえるなー。すごい!)彼らは現地の言葉しかしゃべれないけど身振り手振りですごいあったかく私になにか話してくれた。
この楽器、フィリピン北部で使われる’’サがイポ’’ですが,アマゾンの彼らもこれと瓜二つ!の楽器を現地で作って演奏している。

そして、みなそれぞれ、彼らの言葉でありがとう!英語でありがとう!日本語でありがとう!っていうと、彼らは今回のためのツアーのために仕入れた巨大なバンに乗り合い、去っていくのであった。あったかい気持ちと、音楽で何が大切なのか、、いろいろと考えるまたいいきっかけになった。彼らが去っていってもまだ私たちのハートはぽかぽかしていた。

コテージに帰るのに、今回はまたCATの車で帰るのは念のためやめて?Nigel の車に乗った。そして今回のフェスティバルの感想やら、いろんなことを話し始めた。CATの最初からの出来事をNigelに話すと彼も彼で、すごい人。

’’そうか、CATは大変だったんだね。でも音楽ってすごいよね、Londonにいる最近はほとんどコンサートもしてなかったようだから、そして忙しい日々をすごしていたみたいだから、こうやって久しぶりに音楽活動して歌って自分を表現して,自然の多い静かなな場所に戻って、自分を取り戻したんだろうな。音楽は本当に自分たちを癒してくれるものだって僕は思うよ。何がすごいって、人を癒すというか、演奏する自分を癒してくれている。そして、いろんなネガティブな気持ちとかも音楽を奏でることによって手放してくれているんだよね。’’(Nigel)

’’私も音楽やっていないでこうやってほかの国にいると何か落ち着かないの。自分じゃないかんじがしてさ、、’’(MIHO)

’’そうなんだよね、僕もいろんな国に行くけど、ただの観光とかだけしていると、自分の居場所がなくなっっちゃう感じがしてさ、その国にいるのは自分じゃないってかんじ。で、どの国でも楽器を演奏し始めると、そこから急にその国と、自分との接点が生まれてくる、、そしてその国の人たちとも深くかかわれるようになる、、、。そうやっ音楽することで自分の居場所ががほかの国でももてるようになるのさ。’’(Nigel)

’’そのかんじって、まさに今の私の状態よー’’(MIHO)
’’わかるよ、そのかんじさっ。’’(Nigel)

そんな音楽談義をしながらコテージに到着。

 コテージに帰ると、CATが鼻歌を歌っている。そして、やけにやさしい。ジョークまでも言ってるではないか!
顔色もばら色。これって音楽効果?


コンサートを終えてNigelの家にたどり着くミュージシャン達。夜遅くてちょっと疲れたかな、、。この家も何百年も前の牛小屋を改造して作ったもの。


最後の日、結局、私を近くの町まで送ってくれるというミュージシャンに用事が出来てしまった。Nigel たちも忙しいし、、でもこんなだだっ広い国立公園の真ん中で、バスに乗り継いで帰るのもなあ、、と思っていたら、あのCATが、’’MIHO、私でよかったら、LONDONまでだって送っていってあげるよ!あ、でも途中から電車のほうが速いしもうチケットあるなら、無理には言わないけどね、、’’などと言ってくれているではないか。

こうして、帰りはエクセターという大きな町までCATとドライブをして帰ることになった。
いろいろ話していると、いかにCATがLONDONでの生活に疲れ、自然が多い場所に住みたいかを語り始めた。そして彼のこと。。アルジェリア人のフィアンセがいたのに、なんと国外追放になってしまった。あっという間に国を出ることになり、今3ヶ月間あっていない、、との事、、。そうか、彼の影響もあるのか?彼女の歌声ってエキゾチック。そしてあのステージでの悲しみと怒りはこういう境遇からきていたのか??
私はただふんふんとうなずくしかなかった。
途中、古代からある橋の手前で車を降りて2人で、しばらくの間、霧のDartmoorを眺めて2人で深呼吸。そして近くにある野草の花を摘むとCATが言った。

’’この花をこの空気を一緒にLONDONに持ち帰るの。そして今、たくさんの田舎のいい空気を吸って明日からがんばるわ!’’

エクセターの町に着くと私たちの夢のようなドライブは終わった。ここは町。

’’You are lovely !''
ぎゅーっと互いにHugして、の別れ。’’Londonに帰ってからも互いに連絡取っていようねー!!いい?’’CATがそういってくれた。

それからというもの、なにかあると、CATから携帯にメールが送られてくる。

’’MIHO??今はどこのフェステイバルにいるの?私はこの暑い中、博物館で(普段はパートタイムで、博物館で働いてお金の足しにしている)働いてるわよ!MIHOと一緒にすごしたあのDartmoorの風景を思い出しながら、、、。’’


次回はいよいよ初のフルパフォーマンス、Buddha Field Festivalでの出来事!
 つづく、、、


P.S 

QUEST 2006 のイベントに関しては、今回MIHOは、メールでのやり取り出て違いがあってメインのステージには一ヶ月で
出れないのはわかっていた。

なのに、Nigel は、ずっと、私が演奏できる隙を、さがしていてくれていたのであった。
最終日のClosing ceremony concert でミュージシャンが何組か出れなくなったのをきっかけに,私に一曲演奏させてくれる機会を作ってくれた。ステージで司会をしているNigel に呼ばれ手、ステージに駆け上がると、Nigel インディアンドラムの演奏をたのみ、’’竹田の子守唄’’をオカリナでえんそうした。なんか、この日は、しんみり静かな日本の子守唄気分だった。
たった一曲演奏しただけだったに、自分の中の枯れていたなにかに急に血が宿った感じがしたのは気のせい?イギリスで今回、音楽を人前で演奏したのはこれが始めてとなったのである。

演奏し終わると、すごい拍手。なんか、こういう感覚しばらく忘れてたなあ、、。音楽演奏できるってうれしい!
たまたまもしものために持っていたCDまで(なんにも宣伝もしてないのに)ある?と聞いてくれるし、今度は歩いているだけで、いろんな人たちがそれぞれ感想を言いに来てくれる。そうか、Nigelの言っていた感覚ってこういう感じなのかも。急にイギリスの人たちと接点が増えた。自分がここにいる!!って言う感覚。うれしかった。
次回に続く!


* 現在のMihoのコメント
このイベント出演をきっかけに急に音楽モードに突入!
それにしても素敵に生活をしているNigel達は,KURIの2人もかなり影響受けているなあ。たくさんの素敵な出会いに感謝!

*もっとKURIの活動を知りたい方は http://www.studiokuri.com へ!
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